いやはや、先日から風邪引いたかなと思ってましたら、日曜月曜と40度近くの熱が出てしまい、この二日間はずっと布団の中でうずくまっておりました。
昨日まで、体調はよくなかったのですが、また今日から復活という事で、自分に鞭を打って、ブログを更新させようと思います。
第三問

実は恥ずかしながら私は幾何学に関して、発想が豊かな自信がありません。
ですので、幾何学の問題を見ると、ついつい
座標を置いて解析的なアプローチを試みたり、
ベクトルや複素数を使ったりできないか模索してしまう癖があるのですが、どうもこの問題はうまくいきそうな気配がしません。
仕方なく、オーソドックスに幾何的な観点から問題を解くことにします・・・
ちなみに、解析的なアプローチで方程式を立てまくるとえらい混乱します。
(ただ、回転に始めに気づけばいけなくもない)
まず、円Oが三角形ABCの外心だから、Oを中心に頂点A、B、Cを通るように円がかける。
また、BC=PQだから、P、Qはどちらも線分AB、線分AC上にあることはないですね。
図にすると、こんな感じです。

点A、Oを通る円の中心をRとします。
この時点では点Rはどこかは不明ですね。
ここで、
円Oに注目してみます。
弧BCに対する円周角は∠BAC(∠A)

そして、
円Rに注目。
弧PQに対する円周角は∠PAQ(∠A)
BC=PQ なのだから、円Oと円Rは半径の等しい円である事がわかる。円Rと円Oは半径が等しく、円Rは点Oを通っているのだから、円Oも点Rを通っている。
なので三角形AORは正三角形になります。
ここからです。
特に、ここからは、よりわかりやすいように一つ一つ図をつけて、注目すべきと直線を赤くしたので参考に。
まずは直線OPと直線ACと三角形AORについて見てみます。
円Rにおいて、弧AOに対する円周角は、三角形AORが正三角形より30°です。
(∠ARO÷2=30)
従って、∠APO=180-30=150°
よって、∠OPC=180-150=30°
次に、
直線OAと直線ACについて見てみましょう。
三角形OACは、OA=OCの二等辺三角形であることは明らか。
また、弧ACに対する円周角は∠Bなので
∠AOC=2×∠B=2B
従って、∠OAC=(180-2B)÷2=90-B
続いて、
三角形OPAについて見てみます。

先程より
∠OPC=30
∠OAC=90-B
よって、∠AOP=∠OPC-∠OAC=30-(90-B)
∠AOP=B-60
次に、
弧APに対する円周角をみます。
円周角より、∠AOP=∠AQP=B-60
よって、∠PQB=B-60
ここで、直線BCと直線PQの交点をSとおく。
そして三角形BQSに注目。
∠ABC=B
∠BQS=B-60
なのだから、PQとBSの交わる角度は60°
答えは、60°
~一言~
難しい知識はいらないけれど、なかなかとっかかりのみつけにくい問題だったような気がします。
線分の長さの出てこない角度だけの幾何の問題は円と円周角を使うのは基本ですね。
幾何の基本の基本だけを使った難問でした・・・
幾何は発想がいる問題って結構、多いですよね
実は、この問題、三角形ABCを60度回転させたんです。
それがわかれば、複素数や解析的な方法でも解けます。
(ただ、複素数は数学オリンピックの範囲に含まれてないので・・・)
幾何の問題は疲れます・・・
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